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千年一日珈琲焙煎所は茨城県つくば市にあります。自家焙煎の珈琲豆と喫茶、けん玉、本。ときどき展示、ライブ、フィーリングカップル。生活と街角の風景。

〒305-0005 つくば市天久保3-21-3 星谷ビルF・G(行き方)tel 029-875-5092
火・水曜定休 11:00-19:00(sun18:00)

空中ブレンド

はじまるとあっという間、ってほんとだ。
北村さんの展示も残すところ、1週間をきる。

“SCRAPS”展示期間限定の「空中ブレンド」
ひさしぶりのブレンドが、私はうれしかった。201005221939000.jpg
爽やかで口当たりが軽やか
コーヒー苦手というお客さんに好評でした。
5月いっぱいでどろんです。ちとさみしい。


29日(土)はTICAのライブがあります。
ささやくような質感の伸びやかなボーカルが
幻想的で美しい世界を生み出します。
はるか遠くの誰かを想って歌っているようで、
私は昔読んでもらった人魚姫を思い出しました。

ライブの詳細は、
 千年一日珈琲焙煎所→こちら
 PEOPLE→こちら

タグ:ブレンド TICA

特別に好きだ。

麺を食べるヒロトさんが好きだ。


ヒロトさんってのは、オオツボさんにとって兄であり、
私にとっての息つぎだ。

かつては介助もしてた。ヒロトさんが一人暮らしする前のことで、
まだ私も学生だった。

私が自立生活センターで働いていたころ、ヒロトさんは利用者だった。
利用者というより仲間だと思っていた。

千年一日では同僚になり損ねた。すぐクビになっていた。


今朝、店に行く前にヒロトさんのアパートに立ち寄った。
アパート前のゴミ置き場に、見覚えのあるスリッパ3組が捨てられていた。
やはりヒロトさんちの玄関には1組も見当たらない。
ヒロトさんが言う「全滅」だ。
ヒロトさんは片付け症なのだ。
だけど、きれい好きとも違う。


麺を食べてるときのヒロトさんを、何と表現したらいいのか分からない。
カメラがあればおさめずにはいられない。
特別に好きだ。


”誰とも似てないから好きになるということ、独特ということ、ある種の完璧”

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揺るぎない躍動感

つくばの街はいま、特別だ。
折り重なった緑で、季節があふれている。
街路樹も田んぼも公園もまったくの舞台のようだ。


躍動する季節のあいだを吹き抜けるように
北村範史さんの作品が展示されている。

透視するように描かれた絵。
強い透明感がまぶしい。
線の揺るぎなさが私に揺さぶりをかける。
底からの一貫した意志に、問いかけられるようで
思わず下を向いてしまいそうになる。
でもそんな自分だと悔しいから
自分の足もとをしっかとさせて見据えようと決意する。


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北村さんのモビールは
宙にぴかぴか揺れる。
ここに、私がとらえ得ない風が
確かに存在するのだ。
白い壁に、ときどき鳥の影。
宙の鳥、影の鳥、
そのうつろいには、終わりが見あたらず
始まりというのもない。
余韻、そう余韻だけが最初から続いていた。


パワースポット

ツバメが飛んでいた。

どんなに汚くてぼろっちくても
ツバメがすみかに選んだ場所は
信用できる気がする。

そしてほっとする。
巣のもとに傘が置いてあるのを見かけると。
ここにいてもいい、って気持ちが置かれている気がして。


おとつい私は、呼吸のしくみを発見した。
こつを知ったら、からだも心も人付き合いも気持ちよくいられるようだ。
やっとこの季節に追いつけた気がした。

息のしかたを忘れたときには
思い出せるように
自然の力を借りられる基地を作っておく

今日だって、
働いてる場所をするっと抜け出して
私を待ってる場所にかけこんだのだった。
お店が見えるくらい近くでも(だからいつだって戻れる)
うんと遠くに行くことができる場所。

待ってて、待ってて、待ちきれなくて201005081057000.jpg
エプロン外して、麻袋もって。
風とか波の音が聴きたい。
光と土の感触に触れたい。
新しい息ができたとき、からだ中がほっとする。



いつか、ヨガを教えられる人になっていたい。






千年一日の五月模様

つくばではこの時期、藤の花が風でなびき、田植えする姿を見かけます。
樹々の緑もしっかりとし、あちこちの草花も濃くなって、
自然のたくましさに問われているようです。
地に足つけてるか、と。
私はその問いかけの勢いに負けながら
なんとか言葉におさめるように書くのです。

北村範史展 "SCRAPS" at 千年一日珈琲焙煎所
5月6日(木)〜5月31日(月)
「今の社会の中で自分が何に惹かれ、何をリアルに感じ、何を排除しているのか」
1990年頃から北村さんが作ってきたスクラップブック。それを元に描かれた絵は千年一日の壁に新たなスクラップブックを生み出す。
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・デッサン会+トークショー
5月16日(日) 10:00am-13:00pm 募集15名 ¥1,500 (コーヒー+ Le Pain Gris*Gris のパン付)
デッサンと北村さんのお話。あかるい昼間の企画。


音楽ライブ "ONE DAY SESSION"- TICA
5月29日(土) 19:00open /20:00start ¥2,000(前売り)/¥2,300(当日) PEOPLE×千年一日珈琲焙煎所

デッサン会、TICAライブのご予約は千年一日珈琲焙煎所まで。1001coffee@gmail.com


・つくばバリアフリー学習会 茶話会
            @千年一日珈琲焙煎所
5月30日(日)13:00pm〜 主催;つくばバリアフリー学習会

私が私である証拠

 ゴールデンウィークに初めて、うちの父と母がやってきた。
「ブログの写真でしか見たことなかったから、どんなところか見に来た」


 両親と妹夫婦が座ったテラス席に注文されたコーヒーを運ぶ。
 家族あたりの空気ははまるでけだるさだった。
 ねむい、ねむい、と言いながら、眠気にそのまま包まれているのが見えた。


 母の顔をつくばで見たら、いっそうおもしろいものに見えた。
 おかしな生き物だ、母は動物じみている。

妹に言わせれば、
姉ちゃんはお母さんのくろーん、で、
不本意な気分もあるんだけど、
たしかに私は自分の行く末を見るような遠い視線で母を見ていることがままある。
占いの人みたいに。
水晶のぞくより確実に見えてしまうけど。
思い返せばずっと前からそうだ。
こうなりたくないとあらがった時代もあったけど、
今は運命をわりとこころよく受けとめている。
だけど動物じみるのは遺伝しないと思う。

 店内を巡った父はあちこち写真におさめた。
 須田帆布のかばんをうれしそうに見せる姿は元気そうでうれしい。
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 二人は金沢に帰っていった。

 また会おう。

追記


初メーデー

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5月1日のもうひとつの出来事

おさんぽ絵本をつくっている脇で
せらくんはメーデー待ち

ぶらさげひもをつけた段ボール
クレヨンで「コーヒーマメいかがですか」って書いてある。

知り合いに誘われて独立系のメーデーに出かけていった。
プラカード持って。

デモ行進でコーヒーの宣伝していた、と一緒に行った人が教えてくれた。
電話でせらくんに感想聞いたら「楽しかったよ」と言っていた。


タグ:働く 障害者

目的地は知らずとも

5月1日のできごと
佐藤陽香さんと集まった参加者と作る「おさんぽ絵本」の日
午前中からみんなで散歩に出かけていった。201005011054000.jpg
私は店でお留守番 お昼ごはんの準備
ぞろぞろと帰ってきて、制作がはじまる。
私は台所でカレーをつくる

時間がきた
ひとり1ページの作品、ぜんぶ連ねてひとつの絵本
みんなの絵が列に並べられた
机のまわりを作者らが囲む
絵本が立ち上がろうとする瞬間に立ち会うのだ
私ものぞきこんだ

思わず、笑ってしまった
ゆかいだった

机に並べられた作品たちは
おさんぽ絵本の1ページになることを忘れていた

いままで遊びに没頭して
「おわり」があるなんて思いもしなかった子供たちが一つの場所に集合させられた、
そんな風情だった
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それにしても
近所の散歩にそろって行っていたはずなのに
みんな、どこまで行ってきたんだろう。
ずいぶん遠くまで行かなければ見れなかっただろう
いや、どこにも行かなくてもずっと見ていたのかもしれない。
同じ場所を歩いても、できあがった作品はそれぞれ別の異国だ。

作品全体を眺めて絵本であったことを思い出す。
まだ物語はない。
隣り合ったページとページの間に視点をずらす。

意味を見いだそうとすることは、見えるものと見えるものの「あいだ」に水を流そうとするようなことだ。水の流れをつなげて、つなげて、ひとつの川だったことを思い出していく。

目的地もなくただ歩くのが散歩のよさだ。
そして戻れる場所があるというのも。