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千年一日珈琲焙煎所は茨城県つくば市にあります。自家焙煎の珈琲豆と喫茶、けん玉、本。ときどき展示、ライブ、フィーリングカップル。生活と街角の風景。

〒305-0005 つくば市天久保3-21-3 星谷ビルF・G(行き方)tel 029-875-5092
火・水曜定休 11:00-19:00(sun18:00)

おふくろの味

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 瞑想をしながら坐っていると、棒のようなもので背中をつつかれました。ふりむくと、杖先向けたばあちゃんがわたしを見下ろしていました。「おまえ、何をそんなに見とるがや?」目を閉じとったんや。

 ばあちゃんは何やらわたしに用事がある様子。

「あのねぇ、おまえこれからどっか行くがか?」 なんで?

「もしねぇ、出かけるがやったら、スーパーがあるからね、鰹節を買ってきてくれんか?」
「『花がつお』って書いてあるものをひとつね。」 いいけど、何に使うん?

「いつもごちそうになってばかりやから、今日はおばばが作ってやりたいと思って。」
「やっぱり父ちゃんは自分の子やから、食べさせてやりたてね。」 何を作るん?

「ごはんにね、鰹節をかけて作るが。お醤油まぶして。」 ねこまんまや(笑)。

「おばばが頼むんやさかい、お金出すからね。ちょっと待ってね。」

 引き出しから取り出した封筒を透かしたり、薬の袋を逆さにして探すばあちゃん。
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「おっかしいなあ。この前はあったんやけど。」

結局、財布の41円だけやった。
大丈夫や(笑)行ってくる。

 ばあちゃんが手術をして実家で暮らすようになってから、おつかいを頼まれるのははじめてのことでした。息子のために鰹節ごはんを作りたい、と。とうとう最期が来とるんかと思いました。

 鰹節ごはんの作り方(照子談)
1. しゅーしゅっと削ってある花がつおを準備して
2. よそったごはんの上にふわっとのっけてね。
  ごはんはやっぱり炊きたてがうまいぞ。
3. その上から、ほんのちょっこりのお醤油をちら、ちら とかけるがや。
  そんで食べるとね、なんとも言えれんうまい。

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夕飯、おふくろの味


父も母も笑ってごちそうになりました。
昔よく食べたん?と聞かれた父は首を傾げていましたが。
となりを見るとばあちゃんが美味しそうに食べていました。

「ほんまのことを言っただけ。」

  なんかおいしいもんがあるかねえ、と二階にあがってきたおばば。
  食べさいてくだされ、と台所で出来上がりを待ちます。

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「おばばは作っとるのを『見る』がが好きでねえ」と強調するけど毎回手ものびるよね


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ブロッコリーのつまみ食い現場

 「なんか美味いものがあるか?」は、ばあちゃんの常用句です。
 「父ちゃんはどこや?おるか?」も、顔を合わせるたびに聞かれます。
家族の行方と食べられるものがあるかどうか、はいつも気にしています。
昔からそうやったんやろうね。


 父との会話になると、おばば度が俄然むき出しになるので笑えます。

祖母(不満げに)「おばばが言うことダラやと思っとるね。」*ダラ=あほという意味に近い方言
祖母(憎らしげに)「おばばはダラや」
父 (笑)
祖母「ほんでもおまえはそのダラの中から産まれてきたがやぞ。」
  「ダラの子。おまえはダラから産まれたダラの子や」
父  そこまで言われると腹立つな〜
祖母「ほんまのことを言っただけ。」(言ってやったりの顔)

朗らかばあさん

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おはようございます。

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朝ごはんを待っています。

 しばらくぶり、と言ってもそんなに経ってはいませんが、ばあちゃんの写真を撮りました。この日記で祖母(101)の安否を確認されている方もいて、更新がなくなると「おばあちゃんどうしてる?」と聞かれます。昨日、金沢の実家に帰ってきて、安否を確認できました。ますます朗らかです。憎まれ口も、寝言もそろって盛んです。

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箸とスプーンを持ち替えずに食べる技。

きょうも記念日

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きょうは出勤しています。

2月22日、にゃーにゃーにゃで今日は猫の日らしい。
ミーちゃんも仕事に来ています。
猫目的でお店に通ってくださる方もいて、ミーが不在だと申し訳ないとおおつぼさん。

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ロミオとジュリエット状態

きのうは夜になってもミーは帰宅せず、おおつぼさんが辺りを探しにいきました。
ずっと二匹でいたみたいです。
あんまり帰ってこないもんだから、今朝は外にださなかったら二匹ともわーわー言っていました。

きょうは記念日

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山あり 谷あり 煙突あり おおつぼしげと(43)


2月21日、きょうは千年一日珈琲焙煎所の5周年です。
おおつぼさんの誕生日でもあります。
おめでとう。
5年間をふりかえっておおつぼさんは「ふんだり、けったり」と言いました。ほんとうは「山あり、谷あり」と言いたかったみたいです。「山あり、谷あり、煙突あり」と締めくくっていました。

猫のミーは本日欠勤です。
ボーイフレンドができたからです。
最近、夜中に遊びに出かけたきり、家になかなか帰りません。
頻繁に会いに来るそのオス猫を「ナーゴ」とおおつぼさんは呼んでいます。
人懐っこく、家にもあがっていきます。
恋の季節です。

わたしのかえりかた

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わたし(7才)・妹(5)・弟(2)

 (しらこがえりのお話のつづき。)

 なんで親しみを感じたかなあと考えて思い当たった。自分がリハビリという職に関心をもち、理学療法っていう専門の学校を卒業していながら、その職にはつかず生きてきていることと関係しているように思った。

 病院のなかで個人の身体機能の回復を目指すリハビリだけをやっていくことに馴染めそうもなかったわたしは、卒業後、地域に出た。現状をどう考えても、障害をもつ個人に負担が強いられすぎていると感じていた。個人より社会側のリハビリが遅れている気がした。わたしは、障害があってもなくても自由に生きられる居場所を地域につくることに希望をみいだした。

 そんなで障害者運動とか環境を調整する仕事を10年くらいやった。

 運動が行き詰まった時期、わたし自身まちがいをしたり、仲間同士の信頼を揺るがせるようなことをやったりして、自分の不出来を思い知らされた。社会を変えることが目的だったけど、社会のあり方を問うときには、わたし個人のあり方も問われるんやと身につまされてわかった。けっこうがつんとね。

 自分の限界を感じていたころ、おおつぼさんが店をはじめ、担当していた方も引っ越すことになり退社したら時間ができた。これと直感する瞑想法に出会った。わたしっていう個人もまわりの人にとっては環境なんだという意識が芽生えたわたしは、いま自身のリハビリをやってるのかもしれんと思う。

 手塚 太加丸さんの「しらこがえり」を聞いたあと、なんかそんな自分のふりかえりをしていました。価値そのものを体現してとらえなおそうとするスピリットに刺激されたのかな。わたしはアートという入り口ではなかったけど、リハビリテーション(人間的回復)という視点から入って、かえっていっとる。どこへたどり着くかは行ってみないとわからないけど、遠くをこころざしている。遠く、かえるほうへ。


 きょうから16日まで瞑想に行ってきます。このまえ弟に「瞑想してそれでどうなろうとしとるん?」と聞かれたから「純粋になるげん。」と答えたら「いいねその答え」とおもしろそうに笑っとった。

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ねこちゃん、お留守番よろしくね

「しらこがえり」のお話

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 2月2日 "「しらこがえり」の話を聞こう” に行きました。

 夏に体験した屋久島での出来事「しらこがえり」を発端に、”タカマル”をつくばに連れてきて紹介するという中村友貴くんの企画。単なる報告会とは異なり、なにかわたし自身も活発になるようなものが含まれていました。日本の南の島に生まれ、一風変わった運命を背負った青年が、なにをして、なにを感じ、なにをするのか。

 タカマルくんが自分がやっていることをまだ「じぶんでもわかっていない」というところに、おもしろさがあるとわたしは思いました。なんとなく、タカマルくんは他者のまなざしや言葉を必要としているように感じました。なんとなく、わたしは出番がある気がしていて(変な言い方やけど)それに応えたかった。当事者ゆえに見えない死角、いわば自身の内臓のようなものについてあきらかにしていこうとする真摯な試みに、わたしは謎解きの姿勢で参加していました。

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屋久島を食べながら「しらこがえり」の上映

 白川山で暮らす村人と密に関係しながら育ってきた村人のタカマルくん。村を出て今は沖縄に住んでいるが、再び山奥にかえって自身の巣を作るというプロジェクト。村人とともに、そこの自然と暮らしとともに、他県からやってきた人とともに、“営む”姿がありました。

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感想の時間

 感想の時間は、わたしはけっこう言いたいこと言って、聞きたいこと聞けたから、ここには書かないけれど、印象に残ったことをひとつ。芸術を専攻してきたタカマルくんに、この活動は何者としてやっているのか?と質問したら「アーティストとしてではない、」と答えました。わたしはこの答えが腑に落ちた。親しみも感じた。その理由については、あらためて。

101才の生態学(習性もしくは秘訣)

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「66,67・・」

101才のおばばの主な習性をとりあげました。なにかの秘訣かなとも思います。
・困難は、数を数えてやりとげる。
(ポイント)自分に言い聞かせるように。
ex)16段から18段の階段を降りるとき、杖をつきながら「十三、十四、」と数える。毎回不思議と段数が変わる。

・自分の仕事の成果は惜しまず讃える。
(ポイント)堂々と。まわりの者に伝わってしまう音量で。
ex)畳んだおしめをそろえ「九つ、と。美しいがにできたぞ。」

・自分にとっての一つ二つのこだわりは何としてもゆずらない。
ex)たたんだ袋の仕上がりが美しく見えるようにゴムバンドでおさめなくては気がすまない。家族がしなくていいよと言ってもゴムをもらう。

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「あと一段、と」

・重い体はかけ声で支える。
(ex)「ほりゃあ」「らくすけ、らくすけ」(横になったとき)「よっこいせー、と」

・自分に差し出されたものは何でも「ありがたいもの」と喜び隠さない。
ex)食べるものはなんでも。それ以外に薬、めがね、湯たんぽ、引いてくれる手、など。おばばのお礼の伝え方は気持ちいい。

・生きるスパイス「憎まれ口」
(ポイント)差し障りのない家族の隙をつく。(効果)気がしっかりとする。

「こんな写真撮っていやらしね」


101才の生態学(覚醒のとき)

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ヤクルト袋をたたむ仕事
(ひ孫のおむつ袋として再利用される)

一日17時間寝ているばあちゃんは、計算上7時間は起きているというわけです。
思ったより起きているなあ。7時間の過ごし方を調べてみました。

覚醒度が高い順に、

・三度の食事(3時間)
・風呂(1時間/週2)・・・看護師さんへの”いいおばあさん”接待
・台所にへばりつく(1.5時間)
・おやつをつまむ
・畳む/野菜の皮むき(0.5~1時間)
・家族や客と過ごす

例外)父やわたしをけなすとき
   自分を褒めるとき         →目をむくほどの覚醒を見せる

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